意外と知らない!?飲める温泉水のメタケイ酸について
美肌の湯「メタケイ酸」。
この成分も美容効果として人気があります。
私(管理人)はミネラルウォーターの良さを皆さんにお伝えしています。
「シリカ」とか「メタケイ酸」が入っている飲める温泉水もご紹介しています。
さて、今回の記事にもあるように、
私も当初は「メタケイ酸」についてよく理解していませんでした。
良く目にする商品説明の中に…
「シリカ(メタケイ酸)を〇〇mg/L配合」
と書かれた商品説明を読んだことがあります。
この説明を見ると
「シリカ」 = 「メタケイ酸」
と理解するかもしれません。
こうなると…
「シリカ」は「メタケイ酸」なの!?
ってなりませんか(^-^;?
この疑問にちゃんと答えるために
管理人も一か月かけて調べました。。
「シリカ」という表示はそれぞれ販売会社によって何をあらわしているのかが違うことに気がつきました。
それでこの記事では
厳密にいうと、「メタケイ酸」とは何を表しているかについて詳しく紹介します。
もう一つの記事、『意外と知らない!?飲める温泉水のシリカとケイ素について』もご覧ください。
「メタケイ酸」と「シリカ」の違い
この記事の目的である「シリカ」と「メタケイ酸」の違いについてお伝えしたいと思います。
まず、結論から申しますと、
「シリカ」 = 「メタケイ酸」 ではありません。
飲む温泉水などの商品でよく見かける例ですが、
「シリカ(メタケイ酸)…○○mg/L含有しています」
という感じで商品説明されていると思います。
初めて「シリカ」、「メタケイ酸」についてい知った人は
「シリカ」 = 「メタケイ酸」
理解してしまうかもしれません。
「シリカ」を科学記号に表すと…「SiO2」と表されます。
「メタケイ酸」を科学記号に表すと…「H2SiO3」と表されます。
「メタケイ酸」は、
「ケイ素」が1つに対して、
「酸素」が3つ、
「水素」が2つ、
によってできている物質です。
英語で「Metasilicic acid(メタシリシック アシッド)」と言います。
このことから分かるように
「シリカ」(SiO2) ≠ 「メタケイ酸」(H2SiO3)
同じモノではないことは一目瞭然です。
ココでこう思う人もいるでしょう!
「全然違う物質なのにシリカ(メタケイ酸)という書き方は問題ないの?」
「この成分表記のしかたは違反では?」
私も当初、混乱しましたのでそんな気持ちも分かります…(-_-;)
でもこの表記は間違っているわけではないようです。
なぜなら…
Wikipediaにもありますが…
生体中の皮膚、髪、骨などに含まれる必須ミネラルとしてのシリカ(ケイ酸化合物)は、水溶性のものであり、鉱物由来の不溶性シリカとは異なる。人体には約1.8gの微量のケイ素が存在し、こうしたシリカはケイ酸などの水溶性シリカの形で食物から吸収される。
Wikipedia 『シリカ』(副見出し:必須ミネラルとしてのシリカ) 参照
と書かれています。
注目できるのは「ケイ酸化合物」というところです。
ケイ酸化合物とは、「ケイ素」、「酸素」、「水素」の化合物の総称である。
これにはオルトケイ酸(H4SiO4)、メタケイ酸(H2SiO3)、メタ二ケイ酸(H2Si2O5)などがある。
単に「ケイ酸」と呼ぶ場合、メタケイ酸のことを示すことが多い。
Wikipedia 『ケイ酸』 参照
つまり、
一般的に
「メタケイ酸」は水溶性のシリカとして吸収されると説明できます。
ですから一応、「メタケイ酸」も水溶性シリカなんですね
前の記事ではシリカ(二酸化ケイ素)の中にケイ素は46.7%しか含まれていないと申しましたが、
「メタケイ酸」の場合はもう少し減ります。
メタケイ酸の元素記号は「H2SiO3」です。つまり「ケイ素」1つに対して「酸素」が3つ、「水素」が2つになります。
ケイ素の原子量は約28。酸素は16。水素は1
になりますから28+16+16+16+1+1=78となります。
同じ100mgでもシリカの方は酸素2つ(16+16)ぶんが含まれています。
100×(28/78)=約35.9
ということで100mg中のメタケイ酸にはケイ素が約35.9mg含有していることになります。
つまり、
メタケイ酸の約35.9%が「ケイ素」
ということになります。
イオン化されたメタケイ酸に含まれる「ケイ素」はカラダにとって大切なミネラルです。
ケイ素の期待されている効果について
「メタケイ酸」に含まれるケイ素の量を説明した流れで、
まず、ケイ素の期待されている効果を説明したいと思います。
「ケイ素」はコラーゲンの生成するために用いられるミネラルです。
健康な肌や、髪を生成する上で必要なミネラルとしてよく知られています。
ですから、美しさを保つのにも「ケイ素」は必要なのです。
そして、「ケイ素」は骨や歯を作るのにも主要な成分です。
「ケイ素」をたくさん摂取している人は
骨が丈夫な傾向にあるという研究データがあります。
ご覧になった方もいるかもしれませんが、すでに前の記事で説明しています。
詳しくは「フラミンガム研究とフラミンガム子孫研究について」説明した記事をご覧ください→コチラ
年齢とともに骨や歯も脆くなりますから、
美容を意識している人だけではなく、健康を維持するためにも摂取してほしいものです。
さらに言うと、
ケイ素は体のすべての器官にも使われる唯一のミネラルです。
髪、肌、骨、爪の生成にはケイ素が必要です。
もちろん目、鼻、口、歯、舌、手、足、心臓、肝臓、肺、腸、胃なども同じことが言えます。
カラダに大切なミネラルであることは分かっていただけたでしょうか?
メタケイ酸の期待されている効果について
さて、「メタケイ酸」はケイ素を摂取するだけが効果ではありません。
「メタケイ酸」自体にも素敵な効能があります。
・お肌に潤いを与える保湿効果
・コラーゲンの生成
・肌の新陳代謝を促進する効果
・髪の毛や爪を強くする
・皮膚の老化の抑制
・胃の粘膜の修復
・腸内細菌の活性化
などなどの効果があると言われています。
おそらくこの中には、「ケイ素」の効果も含まれていると思います。
どうしてこのような効果があるかというと、
「メタケイ酸」は肌の表面の角質化のバランスをたもつ「セラミド」と相性が良いとされています。
ですから、「メタケイ酸」とセラミドの相乗効果で、
体の内側も外側も保湿できるので、美肌効果として人気が高いワケです。
私(管理人)は飲める温泉水をミネラルウォーターとして紹介していますが、
美意識の高い女子は、飲める温泉水を洗顔に使用される方もおられます。
「メタケイ酸」に注目して、保湿化粧品やお肌をしっとりさせる入浴剤もあります。
他にも、飲む温泉水は胃腸に働きかけることが認められています。
「メタケイ酸」の素敵な効果に注目して、胃薬にも含められていることもあります。
胃薬を飲まれる方は意外にもお世話になっているかもしれませんね(^^)
「シリカ水」と「温泉水」どちらの方がオススメ?
「シリカ水」と「温泉水」のどちらがおすすめか?
と言われると…
私(管理人)としては、「温泉水」の方がおすすめです!
理由は4つほどあります。
理由その1:ケイ素の量はシリカ水と引けを取らないから
シリカ水には「シリカ(二酸化ケイ素)」が含まれています。
二酸化ケイ素の中には、
健康や美容で効果があるとされる「ケイ素」が約46.7%の割合で入っています。
一方、温泉水には「メタケイ酸」が含まれています。
「メタケイ酸」の中には、
健康や美容で効果があるとされる「ケイ素」の含有率は約35.9%です。
こうやって見てみると一見、シリカ水(二酸化ケイ素)のほうが良さそうに見えます。
シリカ水代表「のむシリカ」と
温泉水の代表で「飲む温泉 観音温泉」で
比較して考えてみましょう!
「のむシリカ」
「飲む温泉 観音温泉」
シリカがいっぱい入っていることで有名な「のむシリカ」のケイ素の含有量と…
(97mg × 46.7% = 45.3mg)
メタケイ酸がいっぱい入っている「飲む温泉 観音温泉」のケイ素の含有量を
(150mg × 35.9% = 54mg)
比較してみると分かるように、
シリカ水の方がケイ素の含有率が高くても、
それに勝るだけの「メタケイ酸」が入っている温泉水があるというわけです。
理由その2:シリカ水より飲みやすいから
シリカ水にも硬度が低く調整され比較的、飲みやすい商品もあります。
ですがシリカが高含有のミネラルウォーターは飲みにくさを感じる人も多いです。
ここでも
シリカ含有量トップレベルの「のむシリカ」と
メタケイ酸含有量トップレベルの「飲む温泉 観音温泉」
を比較してみましょう。
「のむシリカ」は硬度が140mg/Lですから中硬水です。
「飲む温泉 観音温泉」は硬度が0.7mg/Lですから超軟水です。
私(管理人)は、中硬水でも硬水と同じように飲みにくいと感じてしまう敏感タイプです(>_<)
硬水でもゴクゴク飲める方であれば「のむシリカ」も問題なく飲めると思います。
私自身が感じたことで申し訳ないのですが…
硬度が低いだけでこんなにもお水は飲みやすいのかと感動したくらいです。
温泉水だと温泉独特のニオイや味がするのではないかと感じる方もおられますが、
飲める温泉水として販売されているものは無味・無臭です。
※温泉水の場合、「メタケイ酸」が含まれている分、少しとろみを感じると言われる方もいます。
理由その3:製造クオリティーが高い
私が調べている中で、温泉水を扱っている工場は製品のクオリティーが高いところが多数あります。
ペットボトルにお水を充填するときに
やはり、加熱殺菌充填よりも非加熱無菌充填の方が時間もコストもかかります。
熱いままペットボトルにミネラルウォーターを充填するよりも、
非加熱無菌充填の方が安心・安全でおいしさもそのままではないでしょうか(^^♪
最新鋭の製造工場ラインでは、ほとんどオートメーションで機械が充填から箱詰めまでこなします。
人間の目では見逃してしまう異常も、機械では高速なのに確実に異常を検知するので安心です。
飲める温泉水でとりわけ製造クオリティーが高いと感じるのは
「財宝」
です。
製造工場の情報を公式サイトなどで確認できますがトップレベルだと思います。
理由その4:胃腸への効果はメタケイ酸だけ
「メタケイ酸」自体に効果があるとされているものの中に
・胃の粘膜の修復
・腸内細菌の活性化
があります。
この2つの効果は
「シリカ(二酸化ケイ素)」にはそのような効果はく存在しません。
「メタケイ酸」のみのプラスαの効果と考えることができます。
というわけで、
「温泉水」の方がおすすめです(^^♪
おすすめの飲む温泉水
飲みやすさ、「メタケイ酸」の含有量、製品のクオリティーなどを考慮して
本当におすすめできる商品のみをピックアップしてみました。
どうぞ参考になさってください(^^♪
【おすすめ】メタケイ酸の含有量がトップクラス!!
飲む温泉 観音温泉 | |||||||
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採水地:静岡県下田横川 観音温泉(伊豆の天然水)
ランキング1位の「飲む温泉水 伊豆・下田横川温泉」と採水地域が近いので成分も似ています。高アルカリイオン(pH9.5)・超軟水(0.7mg/L)のメタケイ酸が高含有量です。公式サイトではシリカが54mg/L含有していると説明されている点に注目できます。観音温泉にメタケイ酸(150mg/L)が含有していますが、そのうちの54mg/Lが美容成分のシリカ。厳密には「ケイ素」であるということを表しています。 |
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【低価格】お得な10Lパックの温泉水
薩摩の奇蹟 | |||||||
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採水地:鹿児島県 奥屋敷・市比野
「薩摩の奇蹟」は超軟水(0.6mg/L)のくせのない飲みやすさです。
非加熱無菌充填を採用していますから温泉水の成分も味もそのままです。同率1位「飲む温泉水 伊豆・下田横川温泉」は完全オートメーションですが、「薩摩の奇蹟」の製造ラインはそこまでではないようです。それでも非加熱無菌充填を採用しているのでクオリティーは良いと言えます。 |
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最後に
「シリカ○○mg/L含有」 とか
「メタケイ酸○○mg/L入っています!」 とか
そんな説明もあると思いますが、
一番大切なのは「ケイ素」の含有量です。
ただ温泉水には胃腸への働きの効果もありますので、
その点はプラスαと思っています。
皆さんの健康や美容ために少しでもお役に立てたらうれしいです♪
ご覧いただきありがとうございました。